皆さん、たびたびこんにちは。
今回は下町の定義に引き続き、江戸のことに書きます。
皆さん江戸と東京って同じでしょ?!とかって思っている方も多いと思いますが、全然違います。なぜならば現在の東京都市部は昔武蔵野国でしたから。じゃあ、23区は江戸?!かといわれれば、はっきりと江戸と東京の違いもいえないのが本音です。
なんで、はっきりいえないかというと、今の首都圏と同じように、昔の江戸も江戸城を中心にどんどん増殖・拡大していったからです。なので、時期によって定義や範囲が変わってくるんです。
江戸と言われる地域は「御内府」と呼ばれていました。大体の定義は「江戸朱引図」によると、
北は護国寺・本郷・湯島の範囲。
西は現在でいうところの山手線の西側あたり(品川・渋谷・新宿【但し、池袋、目黒は除く】)。
東は隅田川まで。永代橋・両国橋・寛永寺のあたりまで。
南は江戸湾までの城下町・・・現在でいうところの銀座・有楽町・日本橋、そして江戸湾までです。(そうはいっても、現在の東京湾とは違い、埋め立てが完備されてないので、江戸開府当時は江戸城のほとんどすぐ目の前が海という状態なのでした。)
大体イメージできましたか?
大まかにいうと現在でいうところの山手線の枠内約2/3、そして隅田川までの総武線周辺の部分と考えていただければ少しは分かりやすいかも知れません。